着物ファッションショーで感じたこと

あなたの魅力を引き出し、生み出し、輝かせる
オートクチュールデザイナーのマサミ佐藤です。
着物ファッションショーで感じたこと
今日は銀座の「Ginza Six」4階で開催された着物のファッションショーに行ってきました。
友人のYukiNakaさんが誘ってくださいました。
ショーは、ショップ内で30人ほどの観客を招いた小規模なもので、モデルは6〜7人。
とても素敵なショーでしたが、私は自分の無知さに少し恥ずかしくなりました。
着物についての知識がほとんどなく、その販売事情にも無関心だったことに気付いたのです。
今、西陣織のターバンを作っていますが、良い生地を使っていることに甘んじていた気がします。
また、3年前から作りたいと思っていたバッグも、なかなか形にできずにいましたが、今日のショーを見て、「自分が作るものは、着物に合うのか?洋服に合わせるのか?」と考えさせられました。
ターゲットを明確にしないと、デザインも仕様も中途半端になってしまうと痛感しました。
ショーでは、伝統を守りながら現代のスタイルを取り入れる工夫が随所に見られました。
以前の私なら「着物の格式を損なうのでは?」と抵抗を感じたかもしれませんが、実際に見ると驚くほどおしゃれで新鮮でした。
さらに、ショー後に訪れた着物店では、意外な事実を知りました。
展示されていた美しい刺繍の帯が、実は日本製ではなかったのです。
着物さえも「Made in Japan」ではない現実にショックを受けました。
私は、やはり日本の職人技が詰まった本物の着物を大切にしたいと改めて感じます。
今回の体験を通じて、ターゲットやTPOを意識したものづくりの重要性を再認識しました。
バッグのデザインも、用途に合わせて見直していこうと思います。自分の視野を広げるためにも、もっとリサーチを重ねていかなくては!