心のブロックを外して、作りたいから作る

あなたの魅力を引き出し、生み出し、輝かせる
オートクチュールデザイナーのマサミ佐藤です。
「売れなかったらどうしよう?」
「誰か買ってくれる人いるのかな?」
「この良さが伝わるだろうか?」
こんな思いがよぎるたびに、手が止まる。
アイデアはあるのに、心のブレーキがかかる。
「注文があれば作れる。でも、注文がないと作る気になれない。」
この感覚は、長年オーダーメイドをしてきた私にはよくわかる。
お客様の希望があって、作る理由ができるからこそ、やる気が湧いてくる。
でも、ふと考える。
注文がなくても作りたい。私は本当にそう思っているのかな?
作りたいから作る、という境地へ
心の奥を見つめてみると、私は「売れるため」に作ってきたわけじゃない。
「作ることが好きだから、作る」 ーーこれが私の本質だった。
もちろん、誰かに喜んでもらえるのは嬉しいし、大切なこと。
でも「売れなかったらどうしよう?」という気持ちが前に出すぎると、手が動かなくなる。
本当に作りたいものを作るには、「売れる・売れない」を超えた場所に行かなくちゃいけない。
じゃあ、どうしたらそこに行ける?
「作る理由」を変えてみる
これまでの私は、「誰かに求められるもの」を作ることで、自分を納得させてきた。
それは素晴らしいことだし、私の仕事の土台になっている。
でも、「作りたいから作る」という理由で動くのも、もう一つの大切な道。
例えば、今作りたいものがあるなら、それを誰かに評価される前に、まずは形にしてみる。そして、自分でそれを愛せるかどうかを確かめる。
お客様がいなくても、作品を生み出すことで、自分自身と対話する。
そのプロセスが、次の創造へとつながる。
「売れる・売れない」の先にあるもの
もちろん、作ったものが売れるのは大事なこと。
生きていくためには、仕事として成り立たせなくちゃいけない。
でも、「売れなかったらどうしよう?」という不安にとらわれすぎると、
本当に作りたいものが見えなくなってしまう。
だから、まずは**「売れるかどうか」ではなく、「作りたいかどうか」**を問いかけてみる。
もし、作りたいものがあるなら、それを形にしてみよう。
誰かのためではなく、自分のために。
すると、不思議なことに、そんな純粋なエネルギーで生まれたものは、結果として「誰か」に届くことがある。
それを信じて、私は今日も作り続ける。