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2025.03.302025/03/30

「辞めること」で見えてくる 新しい始まり

あなたの魅力を引き出し、生み出し、輝かせる
オートクチュールデザイナーのマサミ佐藤です。

先日、歌うフルートの大塚裕紀子さん主催の「ゆっきーのご縁を紡ぐ音物語」に
行ってきました。
ナレーションはさん。宮村まみさん。

お二人の呼吸がぴたりと重なり合うコラボレーションは、まるで一編の物語のようで、本当に感動的でした。

実はこのお二人とは、下間都代子さんのプロモデ&MC講座で半年間、共に学び、切磋琢磨してきた仲間。

そんなおふたりが、こうしてステージで共演している姿を目の当たりにして——
感動があふれて、私はもう最初から最後まで 涙腺崩壊しまくりでした。

ユッキーの奏でる音色は、あたたかくて、優しくて、それでいてとてもエネルギッシュ。

聴く人の心にすっと入り込んできて、気づけば胸がいっぱいになって、涙が止まらなくなっていました。

そして、まみちゃんのトークも素晴らしく、特に能登でのボランティアでのお話は 心に刺さるものがありました。

みんなで銭湯に入ったこと、そのお湯を沸かす薪が 地震で崩壊した家の木材を燃やしているということ。思い出すだけで 悲しい気持ちになります。


ユッキー(裕希子さん)は、中学生の頃から続けてきたフルートを、
ある時期、いろいろな理由から5年間手放していたそうです。
それでも今、また演奏を再開し、こうしてコンサートまで開いている。

その姿に、私は心を動かされました。

一度やめたからこそ、見えたこと。
吹かない時期があったからこそ、気づけたこと。
そして今、エネルギーをもって再び音を奏でている彼女の姿に、強さとしなやかさを感じました。

その姿を見ながら、ふと、今の自分と重ねていました。

私はいま、オーダーの仕事を何となく続けている状態で、どこか迷いながら手を動かしている感覚があります。

このままでいいのか? いっそのこと、一度「廃業する」と決めることも必要なのかもしれない。

辞めるための廃業ではなく、次に進むための廃業。
リスタートするための、一度立ち止まる勇気。
(…って、結局辞めないんか〜い?と自分でツッコミながらも。)


昔の私は、もっと体力も瞬発力もありました。
寝ずに服を作ったり、朝までアイデアを練ったり、そんな日々も確かにあった。
でも、それはあの頃の私だからできたこと。

もう、過去の私には戻れません。

もちろん、あの頃の私がいたから、今の私がいる。
その積み重ねに感謝しつつも、私はもう、あの若かった頃の私ではないのです。

年齢を重ねると、できないことも増えてくる。
無理がきかなくなったり、気持ちと行動がちぐはぐに感じてモヤモヤする日もある。

でも、「歳だから」とひと言で片付けてしまいたくはない。

まだできることもあるし、やりたいこともある。
できなくなったのではなく、「やらない」と選んだこと。
大切にしたいことの優先順位が変わっただけなのかもしれません。

焦らず、競わず、自分のペースで生きていく。
それが今の私には、いちばん自然で、しっくりくる生き方です。

だからこそ、「今やりたいこと」「今だからこそできること」を丁寧に積み重ねていきたい。
無理をせず、自分に正直に、その中にきっと、未来につながる種があると信じています。

今の私にしか踏み出せない一歩を、ひとつずつ重ねていったら、
この先、私はいったいどこへ向かっていくのだろう?

そんなことを、静かに楽しみに思える自分が、今ここにいます。

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