「辞めること」で見えてくる 新しい始まり

あなたの魅力を引き出し、生み出し、輝かせる
オートクチュールデザイナーのマサミ佐藤です。
先日、歌うフルートの大塚裕紀子さん主催の「ゆっきーのご縁を紡ぐ音物語」に
行ってきました。
ナレーションはさん。宮村まみさん。
お二人の呼吸がぴたりと重なり合うコラボレーションは、まるで一編の物語のようで、本当に感動的でした。
実はこのお二人とは、下間都代子さんのプロモデ&MC講座で半年間、共に学び、切磋琢磨してきた仲間。
そんなおふたりが、こうしてステージで共演している姿を目の当たりにして——
感動があふれて、私はもう最初から最後まで 涙腺崩壊しまくりでした。
ユッキーの奏でる音色は、あたたかくて、優しくて、それでいてとてもエネルギッシュ。
聴く人の心にすっと入り込んできて、気づけば胸がいっぱいになって、涙が止まらなくなっていました。
そして、まみちゃんのトークも素晴らしく、特に能登でのボランティアでのお話は 心に刺さるものがありました。
みんなで銭湯に入ったこと、そのお湯を沸かす薪が 地震で崩壊した家の木材を燃やしているということ。思い出すだけで 悲しい気持ちになります。
ユッキー(裕希子さん)は、中学生の頃から続けてきたフルートを、ある時期、いろいろな理由から5年間手放していたそうです。
それでも今、また演奏を再開し、こうしてコンサートまで開いている。
その姿に、私は心を動かされました。
一度やめたからこそ、見えたこと。
吹かない時期があったからこそ、気づけたこと。
そして今、エネルギーをもって再び音を奏でている彼女の姿に、強さとしなやかさを感じました。
その姿を見ながら、ふと、今の自分と重ねていました。
私はいま、オーダーの仕事を何となく続けている状態で、どこか迷いながら手を動かしている感覚があります。
このままでいいのか? いっそのこと、一度「廃業する」と決めることも必要なのかもしれない。
辞めるための廃業ではなく、次に進むための廃業。
リスタートするための、一度立ち止まる勇気。
(…って、結局辞めないんか〜い?と自分でツッコミながらも。)
昔の私は、もっと体力も瞬発力もありました。
寝ずに服を作ったり、朝までアイデアを練ったり、そんな日々も確かにあった。
でも、それはあの頃の私だからできたこと。
もう、過去の私には戻れません。
もちろん、あの頃の私がいたから、今の私がいる。
その積み重ねに感謝しつつも、私はもう、あの若かった頃の私ではないのです。
年齢を重ねると、できないことも増えてくる。
無理がきかなくなったり、気持ちと行動がちぐはぐに感じてモヤモヤする日もある。
でも、「歳だから」とひと言で片付けてしまいたくはない。
まだできることもあるし、やりたいこともある。
できなくなったのではなく、「やらない」と選んだこと。
大切にしたいことの優先順位が変わっただけなのかもしれません。
焦らず、競わず、自分のペースで生きていく。
それが今の私には、いちばん自然で、しっくりくる生き方です。
だからこそ、「今やりたいこと」「今だからこそできること」を丁寧に積み重ねていきたい。
無理をせず、自分に正直に、その中にきっと、未来につながる種があると信じています。
今の私にしか踏み出せない一歩を、ひとつずつ重ねていったら、
この先、私はいったいどこへ向かっていくのだろう?
そんなことを、静かに楽しみに思える自分が、今ここにいます。
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