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2023.03.012023/03/01
本来の「体にあった服」とは?オーダーメイド服の仮縫いが重要な理由
あなたの魅力を引き出し、生み出し、輝かせる
オートクチュールデザイナーのマサミ佐藤です。
せっかく作った服なのに、襟ぐりが窮屈で着ていてストレスを感じてしまう。
そんな経験ありませんか?
- サイズを合わせて服を選んだのに、実際に着てみたら窮屈で着心地がイマイチだった
- 服ができあがってきたら思っていたイメージと違っていた
- もうちょっと着丈が長かったらよかったのに
私もこんな失敗をこれまでに山ほど経験してきました(涙)
アパレルデザイナー時代に、デザイン画と実際に出来上がってきた服が似ても似つかなかったり。
寸法だけの製図で出来上がった服は体に削ぐわず、バランスがわるかったり。
当時はサンプルをあげてから、修正してから作り直しができたのでまだ良かったのですが、起業してからは、特にオーダーメイド服はそんな失敗はけっして許されることではありません。
信頼してご注文をくださったお客様によろこんでご満足いただくためにも、どうしたらクォリティの高い服を提供できるかを、試行錯誤して考えてきました。
本来の「体に合った服」ってどんな服?
その服そのサイズ、あなたにあってますか?
例えば気に入って選んだジャケットのはずだけど、バストがキツくて肩幅が広すぎたり、ウェストはピッタリなのにヒップがキツいパンツとか。
私自身も、入りはするけれどサイズが合ってなかったので、結局2、3回着ただけの残念な服がたくさんあります。
服に体を合わせて我慢しながら着るよりも、ありのままの自分のスタイルを生かして素敵に見せてくれる服があったら、とてもhappyに過ごせることと思います。
「サイズを合わせる」のではなく「体の型を形作る」
もう20年も前の私が独立したての頃、
きちんと採寸してゆとり分もたくさん入れて作ったはずなのに、実際にお客様に試着してもらったら、バストが窮屈で全然体にあわないことがありました。
どうして寸法は合ってるのにバストが窮屈なのか???
せっかく楽しみにしていてくださっていたお客様には本当に申し訳なかったことを思い出します。
原因は背中が細くてバストの高さが高いため、前後の身幅のサイズバランスが合ってなかったことが原因でした。
幅が狭くて厚みのある丸型体型と、幅が広くと薄っぺらい煎餅型の体型では、同じバストサイズでも体のシルエットが全く違ってきます。
服の寸法を合わせるだけではなく、体のシルエットを形作ることの大切さを痛感し、そこからは、事前に試作品を作ることを大切にしようと思いました。
だからこそ「仮縫い」の大切さをお伝えしようと思います。
「仮縫い」とは?
「仮縫い」とは 別の生地を使って事前に作る試作品を言います。
オーダーメイドの際、お客様の体に合わせてパターンを補正するために、実際の生地で作る前に別の生地(シーチング)を使用して作成します。
パターンとは?
服を作るための型紙を言います。
パターンには平面パターンと立体パターンの2つの方法があります。
平面パターンとは?
最近では簡単に店頭などで手に入れることができるようになりました。
模造紙に書かれた型紙を作成する方法です。
立体パターンとは?
ドレーピングともいい、ボディに直接布を巻き付けながら服の形を作っていく方法です。
紙の上では見つけにくいラインを見つけることができます。
ゆとり感など出来上がりが予想しやすいというメリットがあります。
Assoloのオーダーメイド服は、お客様としっかりとコミュニケーションをとりながら、お客様の意図を読み取りったうえで、計測したサイズをもとに簡単な平面パターンを起こしてから、立体パターン(ドレーピング)を組み合わせてお客様専用のパターンを作成していきます。
仮縫いが出来上がると、お客様にご試着いただくことができます。
実際に着てみて体感していただくことで具体的にデザインを確認し、服の仕上がりをより強くイメージできます。
「トワルチェック」とは?
仮縫いをご試着していただき、その方が一番綺麗に見える位置を見つけてパターンを修正していきます。
これを「トワルチェック」や「仮縫いチェック」といいます。
トワルチェックは見た目を確認するだけではなく、試着することで、その方にあった服のバランスを調整することができます。
完成前の仮縫いの段階で、体を動かしながら着心地を試すことができるのです。
着心地の良い服は、体も心も癒やしてくれます。
仮縫いは、体にあったオーダーメイド服をつくるために欠かすことのできない大切な工程の一つです。
オーダーメイド服の「仮縫い」はこんな方におすすめ
- 自分サイズにあった無理をしない服が欲しい
- 自分の体型が綺麗に見える服が欲しい
- 見た目も大事だけど、着心地の良い服が欲しい
- 出来上がる前にイメージを確認したい
まとめ
仮縫い付きのオーダーメイド服をフルオーダーと言います。
仮縫いは、オーダーメイド服をお作りするために含まれる特別で大切な工程です。
本番の生地を裁断するまでに、とても時間のかかる作業なのですが念入りな工程を加える程完成度の高い、体にあった服を作成することができます。
自分の身体に無理なくあった服を着ることは、自分を認めることに繋がり、自分を大切に思え自己肯定感も上がり、happyな一日を送れることが何よりのあなたへのご褒美です。
あなたもオーダーメイドで、既製服では味わえないご自身を大切に思える服に出会ってみてはいかがでしょうか?
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